日経225先物講座 第3回 日経225先物のどこがいいの?(後編:FXとの比較)
2008 / 04 / 06 ( Sun ) まず最初に、FXについて簡単に説明します。
FXとは外国為替証拠金取引のことです。 「外国為替」というのは、外貨の取引のことを指します。一般的には円とドル、円とユーロ、などの円と海外の主要な通貨で取引を行います。 「証拠金取引」というのは、ある一定以上の金額を納めることにより、それに対してFX業者の定めるレバレッジまでの取引が行うことができます。日経225先物も信用株取引もそういう意味では、「証拠金取引」と言えます。 証拠金はFX業者(株でいうところの証券会社に相当する)によって異なりますが、僕が以前利用していたAFT-FXというFX業者は、最初に30万円を入金する必要がありますので、証拠金は30万円以上ということになります。一方、日経225先物の証拠金は、証券会社や時期によって異なりますが、約80万円程度です。 FXと日経225先物は似ているところがあります。 まず、これまでに述べてきたように、双方とも証拠金取引です。 次に、「買い」からでも「売り」からでも取引することができます。 ただし、例えば円とドルで取引を行った場合、スワップポイントという仕組みにより「売り」よりも「買い」の方が有利となります。スワップポイントというのは、通貨同士の金利の差によって発生するのもので、利息のようなものを受け取ったり、支払ったりしなければなりません、現時点では、1万ドルを買うと1日当たり約60円のスワップポイントを受け取れますし、1万ドルを売ると1日当たり約60円のスワップポイントを支払わなければなりません。通貨の売買による利益ではなく、スワップポイントを目的としてFXをしている人もいるくらいです。 日経225先物は「買い」と「売り」で同一条件ですが、FXは通貨の組み合わせによって、片方が有利となり、もう一方は不利になります。ただし、日をまたいだ時点(日本時間の午前5時)でスワップポイントが発生します。それ以前に反対売買を行えばスワップポイントは発生しませんので、「買い」と「売り」で同一条件となります。 FXで最も注意しなければならないのは、「税金」です。 2007年の春に、一人の主婦が東京国税局に告発されました。 容疑は所得税法違反。この主婦はFXで得た多額の利益、3年間でおよそ4億円の所得を隠して、約1億3000万円を脱税したとされています。 今、この瞬間にも税金のことを知らずにFXの取引を行っている人もいるかもしれませんが、知らなかったでは済まされませんので、もしFXをしている方、しようと思っている方は以下の点を十分注意してください。 FXで取引を行うには、大きく分けて以下の2種類があります。 1.一般のFX業者で口座を開設し、取引する 2.東京金融先物取引所が運営する「くりっく365」という商品の口座をFX業者で開設し、取引する 1.の場合、取引で得た利益は雑所得として扱われ、その他の所得(給与収入など)と合算して確定申告をしなければなりません。(年収2,000万円以下のサラリーマンで、給与所得以外の所得がない場合、FXの利益の合計が20万円以下ならば確定申告は不要で、実質非課税となります) 給与所得以外の所得がないサラリーマンの場合、給与所得とFXで得た利益の合計に対する課税率は以下のようになっています。 200万円以下:15% 200万超330万円以下:20% 330万超700万円以下:30% 700万超900万円以下:33% 900万超1800万円以下:43% 1800万円超:50% 給与所得とFXで得た利益が1800万円を超えた場合、半分が税金で持っていかれてしまうので、せっかくの喜びも半減してしまいます。(それだけ利益を出せれば、の話ですが) 2.の場合、日経225先物と同じ、利益に対して20%の課税となります。 じゃあ、「くりっく365」で取引すればいいのでは?、と思われるでしょうが、1.と2.では、次の2つの点が大きく異なります。 ・レバレッジ ・手数料体系 ・レバレッジについて 1.の場合のレバレッジは、私が知っている限りで最大のFX業者では200倍というところがあります。100倍というところも珍しくありません。 それに対して、2.の場合は30倍くらいが一般的なので、1.と比較すると小さく感じられます。しかし、日経225先物が13倍、信用株が3倍と比較すると、レバレッジは高いと言えます。 ・手数料体系について FXには2種類の手数料があり、株や日経225先物と同じような、取引手数料と、「買い」と「売り」で提示されるレートの差によって発生する「スプレッド」と呼ばれるものです。 1.の場合は通常、ほとんどFX業者で取引手数料は0円です。それに対し、2.の場合はFX業者にもよりますが、1万ドル当たり片道で100円〜200円程度の取引手数料が掛かります。これは一見安そうに見えますが、大きな取引をしようとすると意外に大きな金額となります。 また、「スプレッド」は1.でも2.でも、ほとんどが3銭です。これはどういうことかというと、「買い」に対しては100.03円/ドルの時、「売り」に対しては100.00円/ドルとなります。100.03円/ドルで買った場合、レートが変動する前に売ろうとすると100.00円/ドルで売らなければならないので、3銭分損をしてしまうことになります。このレートの差が手数料と言えるわけです。(1.のFX業者は取引手数料を取っていないので、スプレッドが収入源となるわけです。) FXをするに当たっては、税金は低くレバレッジも低いけれども、手数料が高い「くりっく365」にするか、税金は高いけれども、レバレッジは高く手数料は低い「一般のFX」のいずれかを選択しなければなりません。 僕の場合は、日経225先物と比較すると、「くりっく365」は手数料が高い、「一般のFX」は税金が高いという点で、日経225先物の方が優れていると考えています。 最後に、日経225先物とFXの大きな違いは、取引時間です。日経225先物は平日の9:00〜11:00と12:30〜15:10(イブニング・セッション 16:30〜19:00という取引時間帯がありますが、まだ主流ではありません)ですが、FXは月曜日7:00〜土曜日7:00まで、1日24時間取引可能です。(くりっく365の場合、毎日早朝の1〜2時間程度、取引できない時間帯があります) 日経225先物のメインの取引時間帯である午前・午後の時間を取りづらいサラリーマンにはFXは向いているかもしれません。 次回は、日経225先物の取引を始めるにあたって必要な知識について解説します。 ↓1クリックお願いします ![]() |
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